目の前に広がる山の景色を丸ごと楽しむバルコニー

リビングの面する自宅の敷地が崖になっているお宅です。
近隣の住宅のほとんどが、敷地を有効活用するために、リビングから出られるルーフバルコニーにしています。
N様も、天然木でルーフバルコニーしたいとご依頼いただきました。
リビングのサッシの下から崖下までの高さは約5M。
土留め法面に柱を建てるわけにはいかないので、しっかり強度を確保するため、天然木の柱の材料が届く長さに合わせて基礎コンクリートを1M立ち上げて作り上げてから建て方をスタートしました。
リビング窓の正面には隣地の山の緑が広がっており、これを手すりや柵で遮ってしまうのは勿体無いので、既製品の強化ガラスフェンスを付けました。
強化ガラスのため、現場で切ることはもちろん、出荷時にオーダーすることもできないため、既製品サイズで入る5スパンだけガラスフェンスとし、残り幅と、側面2面は天然木の縦桟手すりとしました。
道路側には勝手口扉をつけ、デッキの2方向に階段を設け、建物の周りを回遊できるようにしています。

2年後、ルーフバルコニーで楽しんでおられる様子が伺えました。
塗装は落ちて、竣工直後の艶は失われていますが、落ち着きのある風合いになっていました。

ここがポイント
<目の前に広がる山の緑を最大限楽しむため、強化ガラス製フェンスを使用しています。