段差のある旗竿敷地の外構

道路から玄関まで15mくらいもある長く伸びたアプローチの旗竿敷地に建つ新築のお宅です。
古い住宅地の一角なので、隣地との境界壁が所々なかったり、既存の万年塀が倒れかけていたりと、外構工事以前に補修が必要な箇所がいくつもありました。
道路寄りの万年塀は撤去し、新規でブロックとフェンスをつけましたが、建物寄りの万年塀は既存を残し、特注の鉄骨柱を取り付けて補強しています。

建物の建つ場所と道路との高低差が80cmもあるため、駐車場部分は道路とレベルを合わせ、途中で階段を設置し、階段脇に門袖をつけ、表札、ポストなどを設置しています。

長いアプローチが単調になるため、大きな半円を落とし込み、植栽目地とレンガ目地をRで取ることによって仕上を石貼り部分と土間打ち部分とに分け、変化のある意匠にしています。
建物寄りのアプローチ部分は、Rで切り取った土間の隙間に土部分を残し、シンボルツリーや下草などを植え、季節感を出せるようにしました。

ここがポイント
植栽を植えられるように部分的に土を残し、季節感を出せるように工夫しました。