活用度の広がった庭
新興住宅地に建つN様のお宅。
カーポートを検討しているが、上部をデッキにしたいというご希望でした。
カーポートの幅は最大限にとれる木材の長さから決めました。
2台分の駐車スペースがあるものの、隣地との兼ね合いと、カーブミラーがあるため、隣地境界線から600ほど内側に柱が来るので、現状よりも駐車場有効幅が狭くなることから真ん中には柱を立てられず、強度を持たせるために道路側と真ん中の柱上部をC型鉄骨を挟み、上部のデッキ部分の補強としました。
梁を兼ねた大引に鉄骨を用いたため、かなりの強度を持たせることができました。
アプローチの階段側の擁壁と柱の前面が合うように柱の位置出しをしているので、車庫からの見通しもよく、アプローチ階段までも暗くならずに済みました。
壁際の柱は擁壁にボルトで固定しているので、デッキ上に立っても全く揺れを感じないほど頑強な造りになっています。
デッキの奥行よりも車の先端部分がはみ出すので、道路側に庇を設けました。
庇の屋根材は汚れが目立ちにくい型板タイプのポリカーボネートで、光も柔らかく落ちます。
天然木は施工後しばらくは雨の影響で樹液が落ちて、カーポートなどの場合は車を汚してしまうことがあるので、それを避けるために弊社のルーフデッキ型のカーポートの天井面にはポリカなどを取り付けることが多いのですが、今回はポリカ波板を取付て少しコストダウンを計りました。
庭として使えるスペースが倍ほどに広がり、N様は早速簡易テントを置かれていました。
デッキ部分の手すりをすき間の狭い横桟にしたので、施工前にはメッシュフェンスで道路から見えていた庭の様子も隠れるようになり、プライバシーも確保されるようになりました。
ウッドカラー/アンティークブラウン