梁に工夫して強度を出す

車2台を置けるカーポートを作りたいが、台形敷地のためどうしたものかとご相談をいただきました。
既製品アルミ製カーポートでも対応可能な敷地ではありましたが、どうしてもウッドで作りたいとのご希望でしたので、ウッドで対応することにしました。
車2台を並列するとなると、梁材の長さも最低5m以上は必要ですが、自然木ではそこまでの長い部材はありません。
鉄骨などを使用する方法もありますが、こちらの物件では骨組み全てウッドにするため、梁を上に2段重ねとし、継ぎ足し部分をずらしてボルトで固定し、長い材を作っています。
梁に倍の荷重が出るため、柱の本数を増やし間隔を通常より狭くすることと、建物側に固定部材を取り付けることをご了承していただきました。
建物の壁面に凹凸部分があったので、隙間を出さないように建物に接する梁も2段重ねにしています。

屋根に使用するポリカーボの長さも対応サイズでは足りなかったため、建物側を高くして屋根を段違いにすることで、雨流れ方向での面部分の継ぎ足しをなくし、雨漏りしないようにしています。

隣地に面する側と建物との隙間は柱に横板を貼って目隠しフェンスにしました。

ここがポイント
梁を2段使いにして長さ不足を補いつつ強度を出しています。